天窓サイズは、以下を参考に。
天窓で採光するのが目的の場合
天窓サイズは、照らしたい床面積に対して10%のサイズとイメージしてください。
自然光(昼光)は、直射光、天空光、反射光からなり、
天空光(空の明るさ)は、直射光と違って方向性がなく均一で、安定した採光を得られます。
室内を明るく照らす天空光を採り込めば、曇りの日でも日中に照明が必要ありません。
屋外の天空照度と室内テーブル面などの照度を比較した比率を【昼光率】と言います。
自然光で充分な明るさを得るには5%の昼光率が目安で、
2%以下になると室内が薄暗く、照明が必要となります。
照らしたい床面積の10%サイズの天窓で、
曇りの日でも読書ができる程度の明るさが得られます。
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天窓で通風するのが目的の場合
天窓のサイズは、LDKなど居室全体の床面積に対して3%のサイズとイメージしてください。
風の出口は、入口の反対側。
小さい面積の天窓でも通風効果が得られるので、
北側でも出口(あるいは入口)が確保できます。
風の入口(正圧)、その反対側を出口(負圧)にして
室内に風の通り道を作ると風通しが良くなり、
通風を利用することで、10~30%の節電に繋がります。
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換気面積の計算方法
壁面の窓面積
検討居室の床面積 x 1/10:対象となる部屋の床面積の10%程度の窓面積が必要です。
欄間やドアなど室内の開口部
検討居室の床面積 x 1/25:対象となる部屋の床面積の4%程度の開口部面積が必要です。
天窓面積
検討居室の床面積 x 1/35:3%程度の天窓面積で効果的な通風が得られます。
出典:「蒸暑地版 自立循環型住宅設計ガイドライン」
国土技術政策総合研究所・建築研究所監修建築観光・省エネルギー機構発行